ダイヤモンドリングプロジェクト。
Sさんとのお話合いの際、一番最初にラフで描いたリングの形から作ってみようと思います♪
なるべくダイヤは低く、そしてシンプルで美しいジオメトリックなフォルム…。
まずは通常のリングのように、チューブワックスと呼ばれるちくわのような形をしたワックスを切っていきます。
今回はデザインサンプルとしての3Dモデルの制作。
だから形もある程度ラフでいいので、軟らかめのブルーのハードワックスを使います。
①RIMG0934as



使っているノコ刃ですが、
学校で金属の切断用に使う一番スタンダードなサイズは③のNO.3/0。
通常ワックスの切断に使うのは②のツイストしているワックス用ノコ刃。
ワックスは軟らかくベタつき、すぐ目詰まりするので、切り出しの際は荒い方がいいのと、②は進行方向が自由自在だからいいのですが、逆に真っ直ぐ切りにくい(笑)。わたしはあんまり糸ノコが上手じゃないので、切り出したワックスの切断面のヘボさにガッカリすること多々なので、例えば④のNO.1などの金属用ノコ刃もよく使います。
今回は、「プラスチック・合板・新建材等」とパッケージに書かれた木工用の①を使ってみました。なんかでもらったやつ(笑)。
②RIMG0927a数字

ちなみに、バローベ社ノコ刃番手(カッコ内は刃厚mm)
8/0(0.16)
6/0(0.18)
5/0(0.20)
3/0(0/24)
0(0/28)
1(0.30)
3(0.36)
わたしが使用頻度が高いのは、5/0あたりかな?


ワックス用のゴムヤスリという名前の荒いヤスリでゴリゴリ…♪
③RIMG0937b



ざっくりこんな感じ♪
そうそう、チューブワックスの元の穴はリングサイズ#8アップ。
Sさんは#8弱のサイズでいらっしゃるので、このワックスモデルはほんの少し大き目です。
④RIMG0939a



立爪リングからはずしたダイヤモンドの直径を計測します。
ノギスで…5.8mm♪
⑤RIMG0944a



で、セット♪
Model.1
⑥RIMG0005aナンバー2

セッティングバーと呼ばれる石のカットに合った穴を削るリューターポイントで、
ダイヤモンドの直径が出ているライン(ガードルラインと言います)が地面より少し下に落ちるように、もんであります。


セッティングバーは、今回はリューターで使うのではなく、ピンバイスに留めて、手切りです。
相手(ワックス)は軟らかいですからね♪
でも、セッティングバー単体では、実は下に彫り進められないので、
石穴をもむ時は、必ずまず、下穴をドリル刃で開け、金属の場合はラウンドバーを間に挿し、それから石にジャストサイズのセッティングバーで形づくります♪
⑦RIMG0011aナンバー2



オフセンターのデザインです。
これがミニマルかな。ダイヤを挟むサイドの地金を寄せて石を留め込むスタイルです。だから他の爪などはいりません。
たくさんの光を取り込み、シャープでクールな印象…でしょうか♪
⑧RIMG0014aナンバー





さて次♪
こっからが本題(笑)かしら?
丸い穴のリングではなくて四角の穴のリングも意外としやすいんですよ、とお話ししたところSさんはとっても興味を持って下さったので、ぜひぜひおすすめしたいと思いまして…♪
リングサイズ#7は内径15mm、#8は内径15.33mm。そのぐらいの円をコンパスで描いて、そこからデコボコ…ふんわり丸めの四角形をヤスリ出し…外形もザックリ、こんなかんじはどうだろう?
⑨RIMG0128a



やすって…
⑩RIMG0130a



それから、ワイヤーワックスをくるんと巻いて、メス刃の背中でカット。
⑪RIMG0912a



この輪っかは石を留め込むフレームになります。
内側からワックスペンで溶かし合わせて…
⑫RIMG0914cpsd



Model.2
ダイヤは低い位置にありますが、今回はガードルをリング自体で伏せ込むのではなく、
アクセントの丸線の中で留めます。覆輪留め、というスタイル。
サイドからはちらっとダイヤが顔を出し、ヌードな雰囲気も楽しめますが、
いつもしていられる、デイリーユーズというご希望ですから、やっぱり石の縁(ガードル)は守っておいた方が、気がねなくお使いいただけるかな、と思うのです♪まだ小さなやんちゃな男の子のママでいらっしゃいますから♪
⑬RIMG0920aナンバー



4角形の穴に5角形のアウトライン。ボクシ―でソリッドな印象ですが、ほんのり丸みを帯びたライン構成で、
やわらかく楽しく、カジュアルでスポーティーな雰囲気に仕上がるかな♪と思います。
⑭RIMG0927 (2)aナンバー





こんどは、
角のてっぺんに石を置いてみましたよ!
7角形の穴に8角形のアウトライン。
センターリングして見えるので、ランダムな多角形でも、意外とクラシカル。ふわつかない。
⑮RIMG0003bs



ね!
上部の斜面が伝統的なリングの肩のデザインのようにも見え、凛々しいです。
今回はその肩のところからダイヤの下部がうかがえます。
⑯RIMG0009a



Model.3
リングもしっかりとした幅をもたせて、幅の変化もごく緩やかに。
ジオメトリックな硬質感と真っ直ぐな立ち姿。
⑰RIMG0043aナンバー

今回、北欧の家具やドイツの家電などに囲まれて、インテリアデザイン、インダストリアルデザインに造形の深いSさんとご一緒させていただくプロジェクトですので、
そんなニュアンスを取り込みたいなと思っているのですが、
このmodel.3はどちらかというとドイツ系でしょうか。


厚みや面の構成的に、マッシヴで実直な印象がありますが、
多角形がこっそりランダムなことで、ゆらぎを持った身体に着けるもの、身体性を意識した、そこは現代的に調和したフォルムに感じられるといいな、と思っています。
⑱RIMG0059aナンバー





Model.4
こんどはもっと思い切って動いていくカタチを試します。
大きな橋とか、道路とかの建築物♪
⑲RIMG0079aナンバー2

そう言えば、今ふと思い出しました。
フランス語でgratte-cielは空を引っ掻く、超高層ビルっていう意味なんだよって初めて知った時、ほへ~!フランス人スゴ!と思ったけど、それは何のことない、英語のskyscraperの訳なんですってね。
空を引っ掻くって感覚、とても面白くってショッキングだった。
ちなみに、ドイツ語ではwolkenkratzerとなり、雲を引っ掻く、とちょっと変わる。へー♡オモシロ♡
じゃあさ、北欧の国々はどうなのかしら?♡♡と期待して調べると…スウェーデン語skyskrapa、ノルウェー語、デンマーク語、アイスランド語skyskraper…なんだよ~つまんない調べてソンした…とスネそうに、
…そしたら最後に、
フィンランド語pilvenpiirtäjä!
なんだか字ズラがぜんぜん違うぞ?pilvenが空なのかしら?と思ったら、雲のこと、とのこと。あ、ドイツ語とおんなじ感覚なのね、ふむふむ…
で、piirtäjäは?
そしたらね!そしたらね!piirtäjäは「描く者」って意味なんだって♡♡♡
pilvi雲の
piirtäjä描き手
ぴるう゛ぇんぴ〜るたや♪
なんか素敵~♡♡♡ガゼン、フィンランドに興味を持っちゃったりして…(笑)
脱線ついでにわたしたちの使う工具キサゲのことはscraperと呼ぶよ♪


こんどは、リング断面が平角(長方形)というより、角(正方形)っぽいバランスで、
ガコガコ振りも持たせてみて動いています♪model.3は厚い壁とするならこっちは柱っぽく見えるかな。
内側5角形、外側6角形。
⑳RIMG0087aナンバー



サイドにも面の切り変えが生まれ、ちょっと折り紙的かもしれません。
この辺は少し北欧モダン風かな。
②①RIMG0095ナンバー



ダイヤモンド下部は半分だけリングの中に納まり、
パビリオンを大きく露出した大胆さ、スケール感があります。
②②RIMG0099bナンバー





Model.5
さらに動いてみる。
②③RIMG0116bナンバー



リングの腕も、太さにゆらぎを持ち、さらに細かく動くので、
なんとなく生き物的なボディーを彷彿とさせるかもしれません。
②④RIMG0130aナンバー



7角形×7角形。
②⑤RIMG0132kkjpgs



ホワイトゴールドで、というお話しだったのですが、
こんな風にワンポイント(あるいはリングの腕の小さな一面にも、呼び合って)イエローのカラーを挿すのも素敵かしら?と思っています。
②⑥RIMG0140jナンバー

Sさんのお宅をにおじゃました時に、ご招待くださったあの秘密の空へ続く窓の向かいに、ドイツのメーカーの、素敵な真四角の白い洗濯機があったのが忘れられません。
美しい白いキューブ。
実用性、機能性が完全に詰まっている、でも、すっきりシンプルでオブジェとしてもデザインしきっているカタチ。
その白く美しい洗濯機の側面には、黄色の文字がサラッと配されていました。
アクセント。
ゴシックのさっぱりとしたロゴタイプ。
こんな風に、ホワイトゴールドに、イエローゴールドを入れられたらな、と思っています。
それに、コンビカラーのリングはお洋服を選ばず、実はとっても重宝します♪
わたしはいつも、右手にはイエロー2本ホワイト1本ピンク2本のゴールド、プラチナ1本をしていますが、
こうなると混ざってほとんど肌色化してしまいます(笑)。


とりあえずこんなかんじで、
着けて見ていただいて、Sさんと色々お話しするの楽しみ~♡
また進行状況お伝えしまーす♪
②⑦RIMG0155aナンバー




この日記はSさんのご厚意でこうして書かせていただいています。
Sさん、いつもありがとうございます!!